ADALM2000 と scopy を macOS High Sierra 10.3.x で使って見る

投稿者: | 2019/11/16

久しぶりに東京に出張しました。とりあえず、秋葉原の秋月電子には行こうと思っていたので、新幹線の中で何か面白いものはないかと探していたら、ANALOG DEVICESのADALM2000というのを見つけました。USB接続の2ch オシロ、16ch ロジアナ、2ch シグナルジェネレータが付いて、¥12,580らしい。サンプリング周波数は100MHz帯域はオシロのアナログ帯域は30MHzらしい。オーディオ周波数とマイコンのIO波形を確かめる程度なら問題なさそうなので買ってきました。

また、保証外だけど、DIGILENT ANALOG DISCOVERY2 BNC Adapterが使えるらしい。オシロはプローブが使えないと色々不便なので、これも一緒に購入しました。

家に帰ってきて早速試してみようと思ったが、Mac(10.13.6 High Sierra)ではアプリであるScopyが動作しませんでした。ScopyはGitHubにあり、既にバグレポートが上がっていました。「もうちょっとしたら直すからね…」みたいなリプライがついていました。公式版が欲しい人は大人しく待ちましょう。

2019/11/22追記
macOS 11.13 High Sierraに対応したScopyが公開されました。https://github.com/analogdevicesinc/scopy/releases/tag/v1.1.1 で、scopy-v1.1.1-osx_10.13.dmg.zip (Scopy-v1.1.1-osx_10.13-patch.dmg)をダウンロードしましょう。

— ここからは古い情報です —
でも、私は待ちきれないので、無理して使ってます(笑) その手順を簡単に説明しましょう。
GitHubにあるScopyのバージョンを遡ると、1.0.6ではmacOS 10.13.6 High Sierraで動作しADALM2000も認識しました。
最新版の1.1.1でも、Scopyのプロパティから「パッケージの内容を表示」を選んで、「Contents」→ 「MacOS」の中にあるScopyをダブルクリックしたら、Scopyは起動します。でも、肝心のADALM2000を認識しませんので、使えません。

どうもUSBのエラーが出ているようです。とりあえず、動作していたScopy 1.0.6のlibusb-1.0.0.dylibを入れ替えて使ったら無事ADALM2000を認識して使えるようになりました。(オシロは確認、その他は未確認)
先日の記事に書いたSC1602とBME280のI2C波形を見てみました。
クロック周波数が217kHzですね。ちょっとスピード違反ですな。ちゃんと、Wait入れましょう。
そして、データにヒゲが出ていますね。とりあえず大丈夫そうですが、ちゃんと電源ラインにコンデンサ入れて、デバイスの近くにパスコン入れましょう。

手順をまとめると以下の通りです。
(1) Scopy 1.0.6と、Scopy 1.1.1をダウンロードする。
(2) Scopy 1.0.6 のプロパティから「パッケージの内容を表示」を選んで、アプリの中身を表示する。
「Contents」→「Frameworks」の中から libusb-1.0.0.dylib を選んでコピーする。
(3) Scopy 1.1.1のプロパティから「パッケージの内容を表示」を選んで、アプリの中身を表示する。
「Contents」→「Frameworks」の中に(2)の libusb-1.0.0.dylibをペーストする。
(4) Scopyの起動方法は、プロパティから「パッケージの内容を表示」を選んで
「MacOS」の中にあるScopyをダブルクリックする。
いかなるトラブル、被害や損失の責任は持てません。自己責任で試してくださいね。

Hope this helps.

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